日本看護診断学会第3回学術大会報告 クリティカルに進めよう看護診断を
【招聘講演】
1.クリティカルシンキングと看護診断の関係
野島 良子
2
,
真壁 五月
3
Donna J. Brauer
1
1ミネソタ大学
2広島大学医学部保健学科
3広島大学大学院医学系研究科
pp.21-31
発行日 1998年3月15日
Published Date 1998/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7004100004
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クリティカルシンキングは人間のあらゆる思慮深い活動のなかで,実践活動の中心的現象であり,「自由にする力」と呼ばれてきた.看護の知識を看護実践に移しかえていくにはクリティカルシンキングが要求される.看護診断においてクリティカルシンキングが果たす役割を理解するために,クリティカルシンキングの概念を解明する必要がある.広く用いられているクリティカルシンキングの諸定義を分析すると,正当性のある看護診断を開発していくためには,分析,評価,反省の過程が重要であると強調されている.クリティカルシンキングの態度と認識技術の関連について述べ,看護診断に結びつけた.最後に,看護におけるクリティカルシンキングを,それがある場合の経験的指標にそって操作定義した.
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