特集 「主体的に学ぶ」授業
学生が主体的に学ぶためのロールプレイの試み
中川 幸子
1
1千葉県立衛生短期大学看護学科
pp.286-289
発行日 2001年4月25日
Published Date 2001/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902482
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はじめに
ロールプレイは体験学習の方法の1つとして,広く知られている.安全で擬似的な場で,課題に繰り返し取り組みながら学生は気づきを経験し,さらに行動変容をもたらすような体験をも可能にする.
しかし,マニュアル世代,常に正解を求め明確な答えを提供されないと行動できないように見える最近の学生たちに,自分自身で考え,患者から生きた情報を引き出し,判断,援助へと結びつくように学習を動機づけることは難しい.ましてコミュニケーションという日常的な行動を看護の視点で新たに学んでもらうためには,教員も試行錯誤の連続となる.
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