特集 あらためてHow toロールプレイ!
演劇から学べるさまざまなこと ロールプレイを入り口として
蓮行
1,2
1大阪大学コミュニケーションデザイン・センター
2劇団衛星
pp.974-980
発行日 2015年10月25日
Published Date 2015/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200361
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ロールプレイはもっとおもしろくできる
私たち職業演劇人のごとき“普段何やってるかわからないような者”が「ロールプレイは,おもしろいんですよ!」と言ったら,「不謹慎だぞ!」とか「いや,看護教育におもしろさはいらないんですよ!」などと言われそうですが,本特集の座談会で現役バリバリの看護の先生が「おもしろい!」とおっしゃっていたことに勇気を得て,「おもしろさ」を押してまいりたいと思います。おもしろい,ということは何も「あはは!」と見て笑えるということには限りません。「興味深い」「ワクワクする」という,英語では「interesting」を当てはめるようなことだと考えてもらえばよろしいかと思います。
「ロールプレイ」は,直訳すれば「役割演技」ですから,極めて演劇的な言葉であり,演劇の根本的要素の1つです。本稿では,「演劇」の専門家が少し大きなくくりとしての「演劇」の視点から,部分・要素である「ロールプレイ(役割演技)」について論考していきます。
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