特集2 実施する人も参加する人もやってみたくなる院内研修
“自分らしい”実践から学ぶロールプレイ研修
松井 知賀子
1
1医療法人尚生会湊川病院
pp.52-58
発行日 2011年5月15日
Published Date 2011/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1689100855
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勉強が得意ではない私が教育委員に
私は勉強が得意ではありません。なので、興味のわかない研修だと、否応なく眠気が襲います。「勉強や研修は嫌い」という私の意見は、高い確率で皆さんから共感を得ることができます。実際に、院内でおこなわれている研修会の様子を見ても、「関心をもてているのか?」「現場に活用されているのか?」と疑問でした。きっと、胸を張って「勉強が大好き!」と言える人は少ないのだろうと感じていました。
当院は、市街地に隣接した、創立96年目を迎える精神科単科の病院です。病床数は300。急性期治療病棟、慢性期閉鎖病棟3単位、社会復帰開放病棟の合計5単位と精神科デイケア、デイナイトケア、グループホームがあり、同法人内には訪問看護ステーションとヘルパーステーションもあります。看護部は勤続20年以上の大ベテランから新卒の看護師、他科経験を経ての看護師まで、さまざまな人間が勤務しています。院内教育では新入職員向け、現任教育、全体研修と、さまざまに働きかける研修会が開催されています。そのようななか、私は現任研修の教育委員長に抜擢されました。
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