連載 私たちの教育実践 体験学習を通して学習意欲を高める・1【新連載】
ロールプレイを通して看護チームの役割を知る
石井 八恵子
1
1慈恵青戸看護専門学校
pp.242-244
発行日 1990年4月25日
Published Date 1990/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900041
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はじめに
看護は理論のみにあらず,実践を伴ってはじめて看護といえよう.しかし,臨床の現場は最新の科学,機械,コンピュータなどを導入し,高度な治療方針,多種の医療従事者のチームなどが複雑な業務を組み,お互いに協力体制をとって働いている.まさしくダイナミックな現場である.したがって,看護は多くの理論と多様な実践活動を用いなければ,看護の対象である人間のニーズに十分なケアを提供することができない.
一方,学生の生活経験は20年前後であり,彼女らに豊かな人間性を求め,人間理解から複雑な疾病への看護,総合保健医療の問題などの座学での学習から,即,臨床実習を学ぶにはあまりにも大きなギャップがありすぎる.
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