徹底分析シリーズ 発達期の脳に対する麻酔・鎮静薬の影響:いまとこれから
うちではこのように説明しています—麻酔術前診察 ロールプレイ付き
山口 由紀子
1
,
宮津 光範
1
Yukiko YAMAGUCHI
1
,
Mitsunori MIYAZU
1
1あいち小児保健医療総合センター 麻酔科
pp.444-447
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202243
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ヒトの脳細胞は胎児期から変化し,出生後も遺伝的な影響だけでなく環境的な影響を受け,青年期に達する。特に胎児期から出生後数年の脳細胞の発達は著しい1,2)。かわいいわが子が手術を受けることになったとき,麻酔・鎮静薬の長期的影響について心配になるのは親として自然である。近年,web検索ツールの発達のおかげで,誰でも簡単に医学情報を得ることが可能になった一方で,情報の信憑性を評価する方法は確立していない。そのため,人によっては偽の情報によって不安が増したり,正確に情報を理解できないことで心配になったりすることがある。
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