臨床に資する看護研究―私の研究指導 第1部 学生に対する私の研究指導
【論文】糖尿病患者における食事の自己管理―模型食材作成と個別指導を導入して
森川 貴美子
1
1岡山大学医療技術短期大学部看護学科
pp.920-924
発行日 1998年11月30日
Published Date 1998/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901951
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はじめに
糖尿病は予備軍が約600万人,有病者は約15万人といういわば国民病である.そして同時に,治療することによって完治させることは不可能な慢性疾患である.食事療法は,糖尿病の重要な治療の1つであるが,これは患者主体で行なうものであり,自己管理することは一般的に困難と言われている.
今回受け持った患者は,3年前に糖尿病と診断され自分なりに食事の管理をしていたが,一人暮らしであり体調を崩したことから食事のコントロールができなくなった.患者は,食事療法に興味を持ち知識も得ているが,一人で食事の自己管理ができるには,まだ不十分に思われた.
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