治療のポイント
外来糖尿病患者の食事指導
山吹 隆寛
1
1岡大第1内科
pp.575-578
発行日 1971年5月10日
Published Date 1971/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203604
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糖尿病治療の基礎は,患者の日常生活そのものとして実施されている食事療法と運動療法であるので,その指導と管理は糖尿病の臨床における医師の最も重要な役割であり,糖尿病コントロールの成否は,外来における食事指導のいかんにかかっているといってもよい.
食事療法を家庭で正しく実施させ,かつ確実に長期継続させるためには,単にその実施方法を教えるのみでなく,これが糖尿病治療の基礎的手段として重要である理由や,その糖尿病食はいかにあるべきかを患者と家族にくり返し教育し,その理解の上に実際的な指導をすることが重要である.さもないと,患者が食事療法を行なう心構えに乏しく,仕方なしに行なったのでは,せっかく指導したことが忠実に実践されず,長期継続はもちろん望みえないことになる.
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