臨床に資する看護研究―私の研究指導 第1部 学生に対する私の研究指導
卒業後の意欲につながる看護研究
中西 代志子
1,2
1岡山大学医学部保健学科
2岡山大学医療技術短期大学部
pp.916-919
発行日 1998年11月30日
Published Date 1998/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901950
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「看護研究」の考え方
岡山大学医療技術短期大学部(以下,本学)では,看護研究を専門科目に位置づけ,3年間の看護学習のまとめとして,研究課題の探求を行ない,研究のプロセスを経験する中で自己の看護観を養い,看護活動の中で探求心を持ち続けることを目標としている.
研究テーマの選定や研究方法については,平成元年(短大1期生)から平成6年度までは,学生の発想を重視し学生が自由に選択する方法を採っていた.そして,学生の主体的な研究動機と問題意識を大切にした教育的配慮をしていた.しかし,看護研究を最終学年である3年生で実施することから,進学・就職・国家試験の準備などと重なり学生の負担が大きく,研究方法は年々準備の不完全なままに調査研究に集中する傾向が強まった.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.