Japanese
English
Diabetes Clinic クリニックでできる栄養指導
食事療法を否定する糖尿病患者への指導
Caring for the patients with diabetes who do not accept diet therapy
澤入 房子
1
1筑波大学体育研究科田中研究室
キーワード:
食事療法
,
低蛋白食
,
蛋白摂取
,
ナトリウム制限
,
腎症
Keyword:
食事療法
,
低蛋白食
,
蛋白摂取
,
ナトリウム制限
,
腎症
pp.697-700
発行日 2003年11月15日
Published Date 2003/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100512
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Case
健康食品を利用しがちな患者への指導
症例:61歳,女性,無職.
主訴:2002年3月胃痛があり食事をとらず,血糖測定とインスリン注射を中止し当院受診.栄養指導を希望.
家族歴:父親の兄弟といとこが糖尿病.
身体所見:身長 150.6 cm,体重66.8 kg,BMI 29.4,血圧187/98 mmHg.
現病歴:1990年に検診にて糖尿病を指摘され,他院にて治療開始.食事と薬物療法が中心であった.1998年インスリン療法に変更.2001年8月が最終受診.当院での治療を希望し来院.過去の最大体重は50歳で最高70 kgであった.当院で治療が再開となり,食事療法の指導も開始となった.
初診時検査成績:HbA1C 8.5 %,BG 192 mg/dL,T-chol 252 mg/dL,TG 637 mg/dL,HDL-C 62.3 mg/dL,BUN 29.8 mg/dL,Cr 1.7 mg/dL,尿中ケトン体(-),尿蛋白(+3)外来指示エネルギー:1,600 kcal/day(20単位),蛋白質60 g,糖質 245 g,塩分7 g.
外来時処方:リピトール10 mg,アダラートCR 40 mg,ナトリックス1 mg ディオバン80 mg,ぺルサンチンLカプセル,ヒューマログ朝30単位・昼30単位・夕32単位・ヒューマカート3/7夕32単位.
Caseの教訓:患者が実行できることを繰り返し,分けて指導する.
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