特集 咀嚼と嚥下と誤嚥性肺炎
咀嚼,嚥下,誤嚥性肺炎の治療
食材,摂食姿勢の指導
上羽 瑠美
1
Rumi Ueha
1
1東京大学医学部摂食嚥下センター/耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
嚥下障害
,
とろみ
,
食品物性
,
姿勢調整
Keyword:
嚥下障害
,
とろみ
,
食品物性
,
姿勢調整
pp.538-542
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000134
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はじめに
超高齢化社会を迎えて本邦では,摂食嚥下での安全性の確保が重要な課題となっている。2019年の人口統計では嚥下障害による “誤嚥性肺炎” が死因の第6位となり,さらに第7位の “不慮の事故” による死因のうち,65歳以上の高齢者では “食物が原因となった窒息” が最も多い。誤嚥や窒息による事故を減らし安全に摂食するためには,患者の嚥下機能に応じた適切な食材の調整や,摂食姿勢の指導が重要である。
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