臨床に資する看護研究―私の研究指導 第1部 学生に対する私の研究指導
―研究を振り返って―今,臨床の現場に立って思うこと
森川 貴美子
1
1県立広島病院
pp.925
発行日 1998年11月30日
Published Date 1998/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901952
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看護職に就き,はや1年半経過している.勤務病棟は,神経内科,内分泌・腎臓内科,総合診療内科といった混合内科である.この病棟では,糖尿病患者が2~3週間教育入院し,それに看護婦の他,医師,栄養士,薬剤師などのコメディカルスタッフが指導に関わっている.当病棟はプライマリナーシングを導入しており,集団指導に加え個々の患者に合わせた個別指導を行い,週に1度カンファレンスを開いている.
学生時代に取り組んだ看護研究では,担当教官の指導のもとに,患者の知識や理解力などのペースに合わせ個別指導を進め,患者とともに学んでいき,患者からよい反応が得られ,看護をしていく楽しさ,やりがいを感じることができた.そして,患者と同じ立場や視点からの個別性を考慮した看護が指導に役に立つことが分かった.学生の頃は,1人の患者に関わることでコミュニケーションのとり方,人と人との関わりといった看護の基本となるもの,援助の仕方を学んだ.
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