糖尿病治療の個別化-個々の症例にベストな治療とは 合併症のある糖尿病患者の診療
透析導入直前,透析導入後の糖尿病患者の管理
四方 賢一
1
1岡山大学病院 新医療研究開発センター
キーワード:
血液透析
,
血糖
,
食事療法
,
腎不全-慢性
,
糖尿病性腎症
,
経口投与
,
Mitiglinide
,
Repaglinide
,
Dipeptidyl-Peptidase IV Inhibitors
,
Glycoside Hydrolase Inhibitors
Keyword:
Administration, Oral
,
Blood Glucose
,
Diabetic Nephropathies
,
Diet Therapy
,
Renal Dialysis
,
Kidney Failure, Chronic
,
Dipeptidyl-Peptidase IV Inhibitors
,
Glycoside Hydrolase Inhibitors
,
Repaglinide
,
Mitiglinide
pp.89-93
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017114800
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
糖尿病腎症はわが国における末期腎不全の最大の原因疾患である.腎不全期においても良好な血糖コントロールが必要であるが,治療にあたっては低血糖に十分注意が必要である.腎不全期,透析期には,薬剤の代謝・排泄を考慮した血糖降下薬の選択が必要となる.腎不全期には,食塩と蛋白質摂取制限が必要であるが,エネルギー不足にならないように注意する.糖尿病合併透析患者は,神経障害や心血管疾患を有している症例が多く,透析による体液量管理を行う際に注意が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2017