調査研究
精神科看護実習における学生の意識変化をもとにした実習展開の検討
柳川 育子
1
1京都市立看護短期大学
pp.380-385
発行日 1998年5月25日
Published Date 1998/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901834
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はじめに
精神障害者に対する誤解や無理解にもとづく世間の偏見は根強いものがある.学生も例外ではなく,知識を得ても精神障害者に対する見方は変容していないことが多い.そのため精神科看護実習では,学生は様々な不安や偏見をもちつつ患者と関わることになる.
本学は,1995年度まで精神科看護実習は1週間で,学生の受け持ち患者を決めず,1日に1場面を選んでプロセスレコードを用いて分析し,人間関係形成の過程を学んでいた.その結果,学生の実習に対する満足・不満足は,患者の受け入れ状況によって左右される場合が多くみられた.1996年度より実習期間が2週間となり,看護過程も展開できる条件が整ったので,より効果的な実習方法を検討するため,学生の意識の変化に着目し,それを統計的に把握して,今後の課題をみつけていくことにした.
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