特集 臨地実習指導
生活者の視点を重視した精神科看護実習の展開―「共同思考・共同行動過程」の意義
柳川 育子
1
,
柳川 和雄
1京都市立看護短期大学
pp.110-113
発行日 2001年2月25日
Published Date 2001/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902445
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京都市立看護短期大学(以下,本学とする)では,1996年度より精神科看護実習を2週間=2単位で実施し,実習方法も患者1人を受け持って看護過程を展開する方法を用いてきた.96年度の学生に対して,実習状況と質問紙調査を実施し,実習前・後の意識変化を検討した結果,学生の不安・偏見に対する意識的な軽減の必要性と患者の生活問題解決技法の開発の必要性があるとの結論に達した.信頼関係をもとにして,生活問題を分析・解決していく一連の過程を「共同思考・共同行動過程」と名づけて学生に説明し,97,98年度の実習を展開した(その経過の一部は既に報告1,2)している).
今回,実習展開方法の改善前(96年度生)と改善後(97,98年度生)の学生の意識の変化を比較し,特に実習で重視した「共同思考・共同行動過程」の意義を考えてみたい.
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