——
総合実習の展開と評価—学生のレポートおよび意識調査に対する考察
楠 美智子
1
,
星野 芳子
2
,
柿 君代
2
1三重県立看護短期大学
2三重県立鈴鹿高等看護学院
pp.599-603
発行日 1978年10月25日
Published Date 1978/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663907253
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
三重県立鈴鹿高等看護学院の臨床実習教育は,大きく3つの学習段階にわけて展開している.その第1は既に報告したが1),基礎的看護技術を修得させることにあり,第2は成人・母性・小児の疾患を持つ患者の看護を中心にした学習であり,最後を総合実習でしめくくっている.
この実習は3学年後期に実施し,過去2段階の実習で学んだ知識・技術を活用し,看護を幅広くとらえる訓練と,ニード充足のための計画・実践をチームで行うことの重要性を認識させるとともに,看護活動の中の指導的役割や協調的機能を体験させた上で‘看護とは'を改めて考えさせ,卒業までに幅の広い看護概念の確立と看護に対する姿勢の把握を目指している.このような考えで実施してきた総合実習も4回を経過したため,それに対する評価を行い,今後の実習の改善に役立てたいと思い,学生の反応を調べたので考察を加えたい.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.