調査・研究
看護教員のイメージと学生指導に関する研究
佐々木 邦代
1
,
山下 幸恵
2
,
一谷 早智子
3
,
津島 ひろ江
4
1倉敷看護専門学校
2旭川療育園
3聖華看護専門学校
4川崎医療福祉大学
pp.1155-1159
発行日 1996年12月25日
Published Date 1996/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901529
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研究目的
『看護教員』の行う学生指導には,看護婦を養成する専門的教育と,学生自身が持つ青年期への援助があると考えている.後者の学生指導に焦点をあて,教育現場を見直してみると,特にこの時期の学生は,進路の悩み,恋愛の悩み,学習のつまずきなどの問題を持ち自分で解決している学生もあれば,事が大きくなるまで教員に相談できないでいる学生もいる.筆者らは,これらの問題への対応だけでなく,学生と教員の人間的交流を求めた学生指導を志向したいと考えている.
しかし,現実には世代のギャップや,自分の経験を中心にした古い固定観念からくる価値観の押しつけ,干渉的な関わり,視野の狭さ,ゆとりのなさからくる感情的な対応などが指摘されている1~3).このようなイメージを学生が持つならば,教員に十分に心を開くことができなかったり,積極的な交流への期待が薄くなり,学生指導に与える影響は大きい.
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