特集 学生が主体的に取り組む授業
学生と共に教員自らの主体性を育てる―看護研究にプレゼンテーションを取り入れて
福沢 節子
1
1帝京高等看護学院
pp.331-336
発行日 1993年5月25日
Published Date 1993/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903658
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はじめに
学生の主体性を高める教育はだれもが願うことであり,よく口にすることであろう.しかし「主体性をもって行動するように…」といくら繰り返してもそれだけでは効果はなく,主体性そのものが形に示すことが難しいものである.
主体性は,看護の性質から見ても重要で,看護は人が人に働きかけて相互作用の中からその人の可能性を引き出す活動である.臨床の現場においては,卒業後,直ちに要求される要素だと言えよう.従って,看護基礎教育の中で学生が主体的に考える姿勢を培うことが,我々教員にとっての責務であり重要課題であるし,その方法を探りつつ活動している日々でもある1).
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