連載 私たちの教育実践 看護学生のための英語教育・3
英語力に差のある学生に合った授業計画を
横山 昌子
1,2
1日本医科大学看護専門学校
2神奈川県衛生看護専門学校
pp.870-875
発行日 1990年12月25日
Published Date 1990/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900150
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●発音記号
医学用語,特に病名などはラテン語からきているので,発音記号がないと発音が不可能に近い.発音記号が読めないと困るので,テキストの第1ページは発音記号(表1)である.ここにのせておいたものだけでほとんど読めるようになると思う.
特に[j]と,アに近いいろいろの音がむずかしい.[j]はイイという音で,new[nju:]の[j]がないとヌーという発音になると説明すると,納得する.学生の意見では,アに近いいろいろの発音を説明せよとのことである.[ɔ]のように口を縦長に開け,アに近いようにきこえるものもある.[ə]が一番むずかしかろうと思う.アときこえる場合もあるし(例,again,another),ほとんどきこえない場合(例possible[pɔsəbl],nation[néiʃən])もある.この場合[ə]をはずすとポスブル,ネイシュン,というような発音になると説明する.そして,その後すぐ表2のむずかしい病院用語を読ませてみる.語尾が少しずつ違って○○医,△△科,××科の,というように変化する.それぞれに発音記号,アクセント記号を打っておいた.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.