明日の検査技師に望む
授業計画(シラバス)のすすめ
河野 均也
1
1日本大学医学部臨床病理学教室
pp.1018
発行日 1991年11月1日
Published Date 1991/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900859
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日本国中,学校以外の場所—いわゆる学習塾—での勉強は年々若い年齢に移行し,有名幼稚園へ入るための塾まであると聞きます.高等学校までの勉強はただひたすら有名大学へ入ることだけを目標としているように見えます.大学ではそれまでに果たせなかった青春を謳歌することに一生懸命で,学校の講堂はいつも閑古鳥が鳴くという状況はどこの大学でもみられることのようです.その結果,高校までは世界中から認められている教育程度の高さが,大学では欧米とはまったく逆転してしまうという現象が産み出されているように思います.臨床検査技師学校では,文系の大学ほどひどくはないと思いますが,果たして学生さんたちは講義に満足しているのでしょうか.大変疑問があるように見えます.
本欄は「明日の検査技師に望む」という欄ですが,少し話題の方向を変えて「明日の検査技師を育てられている教官の方々」へ語りかけてみたいと思います.
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