特別レポート
ロールプレイを導入したグループワーク演習
大須賀 桂子
1
,
大池 明枝
1
,
長岡 雅代
1
,
宮本 政子
1
1香川県看護専門学校公衆衛生看護助産学科
pp.695-704
発行日 1985年8月10日
Published Date 1985/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207042
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はじめに
公衆衛生は衛生教育に始まり,衛生教育に終わると言われるように,公衆衛生看護活動においても衛生教育は重要な活動の1つである。中でもグループワーク(小集団活動)は,集団の人々の相互作用の力を利用して,健康生活のために,個々人の考えや行動を集団で決定し,それを積極的に実践するよう導くもので,地区組織活動の育成と共に,住民参加の,住民主体の公衆衛生看護活動の基本的な場面と考えられる。
従来,集団指導に関する本校での教育は,所謂学級活動が中心で,グループワークに関しては講義のみで終わっていた。しかし,住民参加の,住民主体の活動を展開するためには,学生時代にその活動の意義や特徴を十分に学んでいる事が大切である。そこで,ロールプレイを導入したグループワーク演習を試みたところ,かなり効果的な結果が見られ,又専任教員にとっても学ぶ事が多く,今後の教育の参考になる資料が得られたので報告する。
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