調査・研究
看護学教育におけるロールプレイの活用と今後の課題
鈴木 育子
1
,
高橋 みや子
1
,
布施 淳子
1
,
加藤 万利子
2
1山形大学医学部看護学科
2ナーシングニューメディア
pp.977-983
発行日 1995年11月25日
Published Date 1995/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903733
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はじめに
看護学教育においてロールプレイは,臨床実習や患者指導の演習などに活用されており,ロールプレイを用いた授業展開の方法や実践の報告がなされている.千田1)は「採り入れ方の工夫によって,看護者と患者の対人プロセスを分析する手段としてばかりではなく,看護者自身,自らの客観的反省と自己受容のためなどの研修手段として活用できるものである」と述べている.看護は人間相手であり,常に相手の状況に応じて変化を求められる.理論だけでは成り立たない看護の教育には,ロールプレイは有効に活用できる方法であろう.
看護学教育におけるロールプレイは,どのような目的でどのような場面に利用されており,その教育効果はどのように評価されているかを明らかにするために,これまでのロールプレイの研究動向について文献研究を行なった.その結果から看護学教育におけるロールプレイの活用法を探るとともに,今後の研究の指針について考察していく.
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