連載 臨床判断能力の育成! 実践的な思考を促す事例づくり試案・4
臨床での実践から問題をつくる意義
前嶋 亜希子
1
,
奥 裕美
2
1聖路加国際病院
2聖路加国際大学大学院看護学研究科
pp.494-501
発行日 2022年8月25日
Published Date 2022/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201972
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本連載では、2023年よりアメリカの看護師国家試験NCLEX-RN®において出題される、臨床判断能力に関する問題を参考に、日本の状況を反映した例題をつくり紹介している。臨床判断を問う新たな問題の特徴に、「これまでのように『文脈』を排除し、単純な正解/不正解の二分法で問う試験モデルから根本的に転換し、『文脈』を重視し、時間的制約や生じるさまざまなリスクの影響を考慮した臨床判断力を評価するもの」1)という点がある。看護師になろうとする学生に必要な、臨床的で実践的な学びにつながる問題が開発されている。
今回はその第4回として、「展開する事例(Unfolding Case Studies)」の形で提供されるケーススタディを参考に作成した問題を紹介する。
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