特集 耐性問題と公衆衛生
耐性問題の疫学的意義
曾田 長宗
1
1国立公衆衛生院
pp.351-355
発行日 1958年7月15日
Published Date 1958/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201982
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いわゆる抗生物質が,伝染性疾患の患者治療に著しい効果をあげたことは,最新医学の人類に対する顕著な貢献であるが,これが集団現象として見た当該疾患の蔓延状況にどのような影響を及ぼすかについては,必ずしも充分に検討されたとはいえない。
個々の患者の治療にさえ充分な効果が挙がれば集団現象としての疾病蔓延も自ら消退して行くであろう位にしか理解されず,その機序などが明かでない。
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