特集 あらためて学ぶ、なぜリフレクションか
若手教員が教育実践を省察する試み―「実習振り返りノート」の活用
岡本 朋子
1
1甲南女子大学看護リハビリテーション学部看護学科
pp.314-320
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201462
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「実習振り返りノート」
私は大学卒業後に3年間の看護師経験を経て、助手として就職した。看護教員の役割や看護基礎教育については知らないことばかりで、何事も一から先生方に教えていただいた。「実習振り返りノート」(以下、ノート)は、そのなかの工夫の1つである。ノートを始めたのは、初めての実習指導となった1年生の基礎看護学実習Ⅰ(1週間)の前に、先輩教員から「実習の振り返りをするためにノートを用意してね」と言われたことがきっかけだった。教員1年目からずっと書き続けて、丸10年になる。
先輩が教えてくれたノートの使用方法は、①見開きで使うこと、見開きの左ページには、②その日の実習での学生の状況とそれに対する自分の指導を対応させる形で書くこと、右のページは、③書き出した②を振り返って気づいたことを書くこと、④ノートは1日の実習指導後、その日のうちに書き、気づいたことは翌日の指導に活かすこと、である。
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