連載 ティーチング・ポートフォリオ作成講座・10
ティーチング・ポートフォリオ第2稿の作成―小林由実さん(神奈川県立保健福祉大学)の第2回メンタリング事例とともに
栗田 佳代子
1
,
吉田 塁
2
1東京大学大学総合教育研究センター
2東京大学教養学部
pp.76-83
発行日 2019年1月25日
Published Date 2019/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201166
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はじめに
前回は、ティーチング・ポートフォリオ(TP)の初稿の作成でした。事前課題のTPチャートおよびスタートアップシート(SUS)にもとづいた第1回メンタリングの事例を取り上げ、作成者(メンティー)が作成支援者(メンター)との1対1の対話(メンタリング)においてどのように自分の教育理念や方針・方法を深めたり、むすびつけていったりするのかについてみてきました。
初稿作成のゴールは、理念や方針・方法を深めて文章化すること、そして、目次構成を考えることでしたが、今回は、この初稿にもとづいて2回目のメンタリングを行い、初稿を土台にして第2稿を作成していきます。そのために、ここでは前回と同様に、第2稿のゴールを示し、メンタリングの2回目の事例を紹介していきます。
第2稿では、TPのほぼ全体を書き上げることが目標となります。理念をさらに深めつつ、初稿で設定した目次構成をもとに教育活動を自分の理念を軸にとらえ直して記述していきます。
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