増大号特集 実習指導 虎の巻
第3部 実習施設との協働に向けて
カンファレンスが一方的な報告にならないためには─学生のリフレクションを促すかかわりがポイントです
金子 あや
1
,
池田 葉子
1
1聖路加国際病院
pp.683-685
発行日 2018年8月25日
Published Date 2018/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201053
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カンファレンスでの学びを豊かにする
実習では,実習中もしくは実習終了後に,実習先のスタッフと学生で,学生の学びや学生が担当した患者のケアについて意見交換などをするカンファレンスが行われる。私たちがこれまでに参加したカンファレンスでは,学生が実習中の経験とそこから得た学びをうまく関連づけて語ることができず,抽象度の高い学びだけが報告されていたり,学生が実習中にうまくいかなかった実践の解決策を知ろうとスタッフに一問一答の質問ばかりを繰り返すことが見受けられた。
そのため,カンファレンスに同席したスタッフからは,「学生からの一方的な学びの報告が多い。せっかくなら担当した患者の看護ケアについて,意見交換できればよいのにもったいない」との意見が聞かれ,スタッフのカンファレンスへの満足度は低いようだった。
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