特集 患者中心の面会を実践する
小児病院の面会
こどもの発達と家族のかかわりを促す
川口 加代子
1
,
安部 陽子
2
1兵庫県立こども病院ICU病棟
2兵庫県立こども病院看護部
pp.801-804
発行日 2000年10月10日
Published Date 2000/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902012
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はじめに
面会時間設定の変遷から
兵庫県立こども病院は,兵庫県政100周年を,記念して,1970(昭和45)年に開院した高度急性期医療を提供する小児専門病院である(表1)。入院患児の年齢構成は,5歳未満が年間を通して最も高く,全体の70~80%を占めている。原則として母子分離人院である。
開院当初は,面会の回数,時間,面会者を限定していたが,1994(平成6)年から看護部に「面会検討委員会」を設置して,児の入院生活を豊かにする面会について検討した。家族へのアンケート調査を実施し,小児における面会の意義についての文献学習や他病院の現状を把握し,また当時の当院の面会に関する実態とを鑑みながら,1996(平成8)年から,表2に示す通りの面会を設定し,今日に至っている。
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