特集 リフレクションから授業研究(レッスン・スタディ)へ
授業研究の継続実践のために必要なこと
工藤 敦子
1
1横浜市病院協会看護専門学校教務課
pp.507-511
発行日 2017年7月25日
Published Date 2017/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200776
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看護教員にとって「授業」は教育的かかわりの中核である。そして昨今,学生の看護実践能力の育成強化が求められている。この看護実践能力に欠かせないものが,状況判断力といった『考える力』であり,この力を授業のなかでどう育てていけば良いのかが重要な課題となっている。この課題達成のため,看護教員にもっとも求められるのが,教育実践力であり『授業力』であろう。そして,そのために必要なのが,授業研究である。
吉崎は,「授業研究の目的は,授業実践者である教員が単独で,あるいは同僚教員と協働で,自ら設計し実践した授業を振り返ること(つまり,分析・評価すること)によって,その授業を改善するための手がかかりを得ること」1)と言っている。『授業力』を磨くためには,授業研究が必要であり,個別の努力のみならず学校全体での組織的・継続的なシステムをつくりあげていくことの重要性が説かれている。
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