特集 授業研究のすすめ
[座談会]授業から教員が学ぶことを研究の一端に
齊藤 茂子
1
,
田中 郁江
2
,
小池 邦美
3
,
國田 菜穂
4
1東京工科大学看護学部
2板橋中央看護専門学校
3東京都立広尾看護専門学校
4船橋市立看護専門学校
pp.32-38
発行日 2014年1月25日
Published Date 2014/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102602
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授業というもっとも身近な研究対象
齊藤 授業研究というのは,授業そのものを対象として研究を深め,より確かな授業をするための手立てのことをいいますが,教員には,教育実践能力に加えて,研究能力が必要とされていますので,授業研究が今後はより重要になってくるように思います。研究というと難しく考えてしまいがちですが,授業研究は,日ごろから行っている授業を見直して,他の人に見てもらい,意見交換し,創造していくというプロセスを経て,さらにその成果を自分の授業に生かしていくことができるので,とても身近に感じる「研究」ではないかと思います。
教える時間には限りがありますし,教育内容の精選とか教材解釈とか発問といった教材化によってさらなる教授方法を開発し,日々の授業の質を高める試みを「研究」として今後位置づけていくことが必要なのかなと思っているところです。
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