特集 キャリアを支援する赤十字看護専門学校教員ラダー
看護教員ラダー導入3年目の成果と今後の課題
小越 佐知子
1
1日本赤十字社医療事業推進本部看護部教育研修課
pp.88-97
発行日 2017年2月25日
Published Date 2017/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200683
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赤十字施設におけるキャリア開発ラダー導入の経緯
日本赤十字社医療事業推進本部看護部(以下,本部看護部)は,赤十字の看護の質の向上を図るため,2004(平成16)年に継続教育システムとして全国92の赤十字病院にキャリア開発ラダー(以下ラダー)の導入を決定した。ラダーの全体構想は,①看護実践者,②看護管理者,③看護教員,④国際活動要員の4領域について能力開発をめざすもので,現在,赤十字組織で就業する看護職は,4つのキャリア開発の道を有機的に連動させてさらなるキャリア開発を行っているところである。
2004年から検討を開始し,2006(平成18)年度に導入した「看護実践能力向上のためのキャリア開発ラダー(以下,実践者ラダー)」を皮切りに,2010(平成22)年度より「看護管理実践能力向上のためのキャリア開発ラダー(以下,管理者ラダー)」,平成23年度より「国際活動における看護職の実践能力向上のためのキャリア開発ラダー(以下,国際ラダー)」を導入してきた。
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