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特集 妊娠高血圧症候群(HDP)の予防・治療・管理
HDP診療指針2021の成果と今後の課題
Achievements and future tasks of the HDP Practice Guideline 2021
渡辺 員支
1
Kazushi WATANABE
1
1愛知医科大学周産期母子医療センター
キーワード:
高血圧
,
生活習慣病
,
蛋白尿
,
妊娠高血圧腎症(PE)
,
慢性腎臓病
Keyword:
高血圧
,
生活習慣病
,
蛋白尿
,
妊娠高血圧腎症(PE)
,
慢性腎臓病
pp.449-452
発行日 2023年11月11日
Published Date 2023/11/11
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28706449
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2018年に “妊娠高血圧症候群(HDP)” の定義・分類が全面改定となり,その定義・分類に合わせた『妊娠高血圧症候群の診療指針2021 Best Practice Guide』(以下,HDP診療指針2021)が作成された.HDP診療指針2021は国内外で発表された文献・データを検索し,その最新のエビデンスを基に,諸外国の主なガイドラインも参考にして作成された.しかし,すべてが十分なエビデンスを有するものばかりではなく,次回の改訂に向けてエビデンスを蓄積すべき項目も存在する.HDPの定義,分類,診断基準に関する種々の問題や,妊娠高血圧腎症(PE)と妊娠高血圧(GH)の降圧開始時期と降圧目標などが今後の課題として残存する.その課題に対しては,日本妊娠高血圧学会が学術事業を立ち上げ検証を進めている.これらの検証結果,諸外国の動向やわが国の医療状況を考慮し,産科一般臨床の場においても管理方法の指針としての役割を担うものとなるような診療指針の作成を継続する必要がある.
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