連載 “医療安全力”を育むリスクアセスメントトレーニング・Training 21
伝える体験から学ぶ“プレゼン力”トレーニング
斉藤 奈緒美
1
,
石川 雅彦
1
1公益社団法人地域医療振興協会地域医療安全推進センター
pp.70-75
発行日 2016年1月25日
Published Date 2016/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200429
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医療安全教育における“主体性”発揮の課題
臨床および看護基礎教育の現場では,自施設の現状を踏まえてさまざまな医療安全教育を実施されていると思われる。医療安全教育は,実践の場で活用できることが期待されており,その教育方法として講義だけでなく視聴覚教材の活用や,グループ討議など実践的な取り組みが検討されている。しかし,実践的な教育方法の検討が困難であること,その効果が期待どおりに得られているかの評価が困難であること,期待どおりの効果が得られないことなどの課題も考えられる。
これまで,本連載1)でも記載しているが,学習内容の平均記憶保持の割合として,「講義,5%」「資料等を読む,10%」「音声化や視覚化をする,20%」「デモンストレーションをする,30%」「グループでディスカッションをする,50%」「実践して体験する,75%」「他の人に教える,90%」など,より主体的で能動的な学習方法が定着率がよいとされている2)。
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