特集 コミュニケーション力を育む─実習前に教員としてできること
小児看護学実習前のコミュニケーション力トレーニングと授業展開―学生の受け留める力・伝える力・チーム力の育成
山元 恵子
1
,
若瀬 淳子
1
,
高橋 亮
2,3
1富山福祉短期大学看護学科
2佛教大学保健医療技術部
3富山福祉短大
pp.850-854
発行日 2012年10月25日
Published Date 2012/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663102210
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はじめに
国内では看護系の短期大学は希少価値となり,年々減少の一途のなか,富山福祉短期大学(以下,本学)は2008年に看護学科定員80名を増設し,従来から存在する保育・幼児教育・福祉・介護の学科に看護科が加わった総合短期大学である。そのため,共通する対象の理解として,子どもや障がい者をサポートする教育資材と環境にはたいへん恵まれた状況にある。本学の教育目標は「つくり,つくりかえ,つくる」を実践するために,今までの「私」から社会的な「私」への成長,新たな「私」を宣言するという学生の主体的な成長を支援することである。具体的には図1に示す行動目標マトリックスであり,学びを広げる「創造性」を横軸に,他者との関わりである「社会性」を縦軸に置いている。このなかの一つとして,「自己,他者を理解しコミュニケーションする」ことを学生が卒業時に身につけるスキルと位置づけている。
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