1200字通信・9
虎は死して皮を留め―もう1つの歯車
板野 聡
1
1寺田病院外科
pp.114
発行日 2010年1月20日
Published Date 2010/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102940
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- 文献概要
昨年の1年間に3人のおじを送ったことを第8回「歯車」に書きましたが(64巻13号),そのうちの1人は家内の伯父で,私にとっては義理の伯父ということになります.しかし,義理とは言いながら,住まいが近かったこともあり,公私ともに大変お世話になりました.はじめての出逢いは私が非常勤として勤務し始めた頃ですが,妻と結婚し,やがて常勤となって今に至る20数年の間,遠くの親戚より近くの他人ならぬ,近くの伯父貴として親しく接していただいたのでした.
そうした伯父貴の四十九日を迎える頃になって,長年お世話になった伯父貴に私は一体何で恩返しをできたのだろうかと考えることになりました.その答えは,意外なことに,休みに帰ってきた娘達との会話のなかに見つけることができたのでした.
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