連載 EPA看護師候補との3年間・4
外国人看護師候補の国家試験学習支援
尾形 直子
1
1特定非営利法人国際保健医療支援・研究センター
pp.960-964
発行日 2011年11月25日
Published Date 2011/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101931
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はじめに
特定非営利法人国際保健医療支援・研究センター(International Health Assistance and Research Center,以下IHAR:アイハー)は東京都八王子市に事務所を置き,外国人看護師候補の学習支援のほか,開発途上国の保健医療に関わる活動を行っている団体で,保健師・助産師・看護師・看護系大学の教員・看護学校の教員など,会員および支援者の多くが看護職である。また,元青年海外協力隊員や国際協力の専門家などを経験し,アジア・アフリカの保健医療の状況を理解している会員も擁している。
有効な資金源はないが,こうした専門家たちと協力し,外国人看護師候補の国家試験の学習のために月に一度の勉強会を行い,月曜から金曜までの週5日間,「今日の看護師国家試験の豆知識」(以下,豆知識)というメールを無料で配信している。今年合格したインドネシア人15名中,7名はIHARの勉強会もしくは豆知識の配信に恒常的に参加していた。
本稿では,これらの学習支援の内容とこれまでの活動から得た所見を紹介したい1)。
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