特集 NAFLD/NASH診療のイノベーション―ガイドラインからパイプラインへ
NAFLD/NASH診療の今後の展望
SGLT2阻害薬は治療候補となるか?
飛田 博史
1
,
佐藤 秀一
1,2
,
木下 芳一
3
Hiroshi TOBITA
1
,
Shuichi SATO
1,2
,
Yoshikazu KINOSHITA
3
1島根大学医学部附属病院肝臓内科
2島根大学医学部附属病院光学医療診療部
3島根大学医学部内科学講座第二
キーワード:
NAFLD
,
NASH
,
SGLT2阻害薬
,
肝線維化
,
心血管疾患
Keyword:
NAFLD
,
NASH
,
SGLT2阻害薬
,
肝線維化
,
心血管疾患
pp.1369-1372
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1369
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Summary
▪2型糖尿病の約60%にNAFLDが合併し1),2型糖尿病はNAFLDにおける肝線維化進展の独立した予測因子である2).
▪肝線維化がNAFLDの予後規定因子であり,NAFLDの死亡原因の約10%が肝臓関連疾患,約40%が心血管疾患であることから3),2型糖尿病を合併したNAFLDには,それらの疾患を予防することを目的とした治療が必要である.
▪2型糖尿病を合併したNAFLDに対する,SGLT2阻害薬投与による肝線維化の進展抑制効果が期待されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2018