Scramble Zone
外国人研修員との宿泊交流により大学が得た成果
大野 夏代
1
,
原井 美佳
1
,
松浦 和代
1
,
清水 光子
1
,
藤井 瑞恵
1
,
中村 惠子
1
1札幌市立大学看護学部
pp.795-797
発行日 2010年9月25日
Published Date 2010/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101561
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はじめに
本学は2009年,JICA(国際協力機構)の青年研修を受託し,マレーシアの医療従事者12名(医師3名,看護師9名)を対象に,「感染症対策」の研修を13日間実施した。JICAの「青年研修」は,研修の名称の通り専門分野に従事している青年(35歳以下)を対象とする研修である。研修の目的は,対象者が看護師など実務者であることから,(1)日本/北海道/札幌の感染症対策の現状と課題を知る,(2)日本の感染症対策における地方政府の役割を知る,(3)感染症対策に関する看護師養成教育の実際について知る,とした。
札幌市関係,大学の実習施設等を中心に依頼し,講義・演習17件,施設見学6件,宿泊研修などの交流プログラム2件を計画した。このような研修では,研修員がより多く学べるようプログラム全体を整えるのは当然であるが,せっかく本学で研修を受託するのであるから,研修員と学生との交流の機会を多く設けたいと考え,茶道やYOSAKOI演舞等の日本文化体験もプログラムに含めた。
本稿では,交流プログラムの中でも中心的なイベントであった宿泊研修の計画・実施についてまとめ,体験を振り返り考察することを目的とする。
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