特集 看護国際交流
身近になった国際交流—ハワイロア大学との交流
河合 千恵子
1
,
川野 雅資
1
,
藤野 文代
1
1東京女子医科大学看護短期大学
pp.100-105
発行日 1988年2月25日
Published Date 1988/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908483
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はじめに
日本の看護教育は,イギリスを源とするアメリカ合衆国の看護教育の影響を強く受けてきている.当然ながら,日本の看護は,アメリカ合衆国の看護を輸入し,日本流にアレンジしているところが少なくない.これまで,日本と合衆国の看護国際交流は,日本が一方的に合衆国の看護を取り入れる,という傾向が強かった.文献にせよ,施設見学にせよ,留学にせよ日本の看護者が合衆国の看護を学んでくるということが主流であった.しかしながら,最近は合衆国の看護者が日本の看護や医療を学びにくることも少なくなく,日本の看護者が海外で論文を発表し評価されることもめずらしくなくなってきた.
われわれは文字通り看護の国際交流を目指し,一方通行でなく相互に学び影響し成長しあう関係と姿勢を作り上げたいと,ハワイロア大学のヘッセル・フリッター博士と協力してきた.その過程で,今まで,遠いという印象が強かった海外との看護交流が,より身近なものとして体験されてきた.
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