連載 新人看護師の組織社会化を目指すアサーティブ研修 教材の作成と学習展開・1【新連載】
札幌市立大学が企画した卒業生へのアサーティブ研修
松浦 和代
1
,
神島 滋子
1
,
大野 夏代
1
,
多賀 昌江
2
1札幌市立大学看護学部看護学科
2北海道文教大学人間科学部看護学科
pp.826-830
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200277
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はじめに
本号から連載で,札幌市立大学看護学部が企画・運営した卒業生対象のアサーティブ研修について,その教材の作成方法と学習展開方法を紹介させていただくことになった。実は,私たち執筆者は基礎教育の教員が中心で,看護管理や継続教育を専門とするものはいない。また,アサーティブネスに関する研究業績を有するものもいない。
いわば当該領域の門外漢の私たちが,なぜ,アサーティブネスという概念やアサーティブ研修の組み立てを一から学習し,研修の開催に至ったのかというと,本学卒業生の組織社会化を大学側から支援する取り組み(後述)にチームとして携わったからである。
試行錯誤の連続ではあったが,アサーティブ研修の企画・運営は,主催者側の私たちにとってやりがいのある活動であった。その取り組み自体は2015年3月をもって終了したが,作成した研修用教材は有形の成果物として手元に残った。それらを広く公開し,病院内研修の教材として皆さまに活用していただくことが本連載の目指すところである。
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