特集1 国家試験問題プール制 再考
国家試験問題作成は教員に必要な能力の1つ―検討のあゆみを振り返って
川本 利恵子
1
1九州大学大学院医学研究院保健学部門看護学専攻
pp.658-662
発行日 2008年8月25日
Published Date 2008/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100973
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はじめに
看護師等国家試験(以下,国試)は保健師,助産師,看護師として必要な知識と技能を評価するために行われる資格試験であり,そのあり方は看護界を取り巻く状況の変化に応じて修正されてきた。
今年3月に,医道審議会保健師助産師看護師分科会と保健師助産師看護師国家試験制度改善部会による報告書が出され,必修問題の出題数の増加が示されたほか,プール制導入の促進がうたわれた。それより以前,2002年3月の同分科会同部会による報告書で必修問題の導入が提案されており,翌2003年春の国試問題の持ち帰りが不可となったことは記憶に新しい。持ち帰りは2006年から再び可能となっているが,それは規制改革会議の流れによるものである。
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