特集1 国家試験問題プール制 再考
保健師助産師看護師国家試験問題の公募に関する概要
島田 陽子
1
1厚生労働省医政局看護課
pp.656-657
発行日 2008年8月25日
Published Date 2008/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100972
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保健師助産師看護師国家試験問題への公募の導入の背景
保健師国家試験,助産師国家試験及び看護師国家試験(以下,「保健師助産師看護師国家試験」)は,それぞれ保健師,助産師又は看護師として必要な知識および技能を評価するためのものであり,医療・看護を取り巻く環境の変化に合わせ,定期的にその改善を行ってきている。
保健師助産師看護師国家試験への公募の導入については,2002(平成14)年3月29日にまとめられた保健師助産師看護師国家試験制度改善部会報告(http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/10/dl/s1001-9f.pdf)において,国家試験の度に「国家試験委員が問題を作成,修正する従来の問題作成方法では,試験問題の質や難易度を一定に保ち,かつ出題数を増やすことに対応することが難しい」ため,「出題する前に試験問題をあらかじめ蓄えておくこと(プール制)が有用」,とされ,「全国の保健師助産師看護師学校養成所,実習施設,元国家試験委員,教育関係団体等に,試験問題の作成について協力を依頼するとともに,広く一般から試験問題を公募することが望ましい」,とされている。
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