焦点 国家試験問題の作成能力とブラッシュアップ能力の向上
「試験問題作成の視点」の検討プロセス
村瀬 千春
1
,
川本 利恵子
2
1産業医科大学産業保健学部第1看護学
2九州大学大学院医学研究院保健学部門看護学専攻
キーワード:
看護師国家試験
,
作成マニュアル
,
「試験問題作成の視点」
,
チェックリスト
Keyword:
看護師国家試験
,
作成マニュアル
,
「試験問題作成の視点」
,
チェックリスト
pp.103-117
発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100131
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試験問題作成の過程
本稿では,保健師助産師看護師国家試験(以下,国家試験)を念頭におきながら,試験問題作成の一連の過程を示す。そして,保健師助産師看護師国家試験公募問題作成マニュアル(以下,作成マニュアル)を活用するという観点から筆者らがまとめた「試験問題作成の視点」を紹介する。
試験問題作成は,まず,出題予定の科目と国家試験出題基準(以下,出題基準)をすり合わせることから始まり,出題しようとする主題(テーマ),例えば「糖尿病の患者指導」などを決め,主題を活かす題材を選択し,具体的な試験問題作成に入る。主題決定までの流れは,(1)試験問題作成者が出題を担当する科目を決める,(2)該当科目内容のなかから,出題範囲(出題する領域)を仮定する,(3)出題予定である内容が出題基準の範囲内にあるか確認する,(4)その範囲から試験問題の主題を出題数に応じて決定する,である。
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