Scramble Zone
講師会議にアトラクションを取り入れて―授業内容間の関連を視野に
青木 恵美子
1
1積善会看護専門学校
pp.176-177
発行日 2007年2月25日
Published Date 2007/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100622
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講師間の相互理解のために
看護専門学校においては,専任ではない教員を講師と呼びならわしているが,看護師等養成所の運営に関する指導要領では,「その他の教員」として扱っている。積善会看護専門学校(以下,本校)の総授業時間数は臨地実習を除いて1905時間であるが,そのうち「その他の教員」による授業時間数は1289時間に及び,約68%を占める。時間数としては非常に多いが,講師の一人ひとりが学生の教育の全体像に触れる機会はほとんどない。
そこで本校では,各講師に学生の全体像を知ってもらうために,年1回,年度末に教育会議と称して講師会議を開いている。その年度の教育実施状況および次年度の教育計画の報告が主である。このなかで,各講師に,自分とは別の分野の教育がどのように行われているのかを紹介する試みをアトラクションとして取り入れ,楽しく参加できるよう配慮している。アトラクションに要する時間は約30分であるが,出席した講師には,教育の全体がわかると同時に,それぞれの講師の講義への取り組みの工夫の一端を体験でき,自分の授業との関連性が理解できると好評である。以下に,詳細を紹介する。
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