PROPOSAL
相馬講師の「胎盤」講座
遠
pp.177
発行日 1964年3月10日
Published Date 1964/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202994
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17巻9号(昨年9月号)以来,東京医大の相馬広明講師が「胎盤から学ぶ」という連載講座を担当執筆されている。せいぜい3頁分にも満たない分量を駆使して,胎盤に関する興味深い問題点がいろんな面から簡潔的確に解説されているというので,読者からは殊に好評を得ており,当初は2〜3回の予定だつたのが既に倍以上に書きつがれ,この後も続載になる筈である。一つには筆者の胎盤研究に寄せる真摯な意欲,殊に従来あまりに等閑に附されがちだつた胎盤観察の臨床的意義を新たに確立したいという念願がさせることであろうが,今一つには,胎盤から学ぶことが実際に豊富かつ重要であることがこの講座を成功させ,また継続させている所以であろう。
折しも,胎盤研究会の発足が報じられている。学会や専門誌上に報告される研究も,いよいよ多くなり,胎盤にむけられる視点はさらに広く深まると思う。正しく時宜を得た本誌講座に筆者の蘊蓄が号を追つて傾注されていることを読者と共に悦こびたい。
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