実践報告
在宅看護をグループ学習で学ぶ重要性
高井 俊子
1
,
岡本 啓子
1
1奈良県立医科大学医学部看護学科
pp.1120-1126
発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100191
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
在宅看護の目的は,在宅療養者とその家族が望むQOLを実現することにある。看護者は実現可能な方法を見きわめ,対象者への援助活動を行う。この在宅看護過程の展開方法を,筆者は教員として看護学生に学ばせる難しさを感じてきた。
在宅療養者への援助過程を展開する時に,看護者が事実を見てどのように判断し,実践活動にどのように反映させていくのか,それを判断するのは看護者の認識の働きである。いわゆる,クリティカルシンキング1)といわれる判断能力は,看護者に必要な能力として求められている。
本稿では,看護教育方法の一つとして筆者が4年間実践し,効果的だと思われた方法であるグループ学習で学ぶ在宅看護の学習成果からみた,在宅看護をグループ学習で学ぶ重要性について報告したい。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.