特集 看護
看護の実際
1.チーム・ナーシングについて
グループ看護を行なって
吉武 香代子
1
1都立豊島病院小児病室
pp.44-48
発行日 1962年7月1日
Published Date 1962/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201947
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グループ看護を行なって
小児病室をあずかって1年間,私はチームナーシングの考え方をとり入れたひとつの勤務体制を組み立て,少しずつ改良しながら1年間実行してきた。施設にも人員にも決して恵まれぬ,まったく普通の病院で行なわれた新しい型の看護の方法として皆さまにご紹介してみたい。
小児病室において,小児の特殊性から受持看護が必要であることは,ほとんど議論の余地がないと思う。ただ現在の4人に1人の基準ではどうしても能率の劣る受持看護に徹し切れないのも実状であり,さりとて能率本位の機能看護ではあまりにも理想から遠くなる。
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