看護教育研究
看護イメージと援助行動に関する研究
尾﨑 雅子
1
1神戸常盤短期大学看護学科
pp.804-807
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100135
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はじめに
筆者は,日ごろ学生と接する中で,学生たちがメールで頻繁に友人と連絡をとり,いつも数人で行動しているにもかかわらず,対人関係に悩んでいることに気づき,そんな彼らの対人行動に関心を抱いた。
看護職者は,年齢,健康状態,社会的背景などの異なる患者に,看護専門職として関わることが求められる。また,医学の進歩や,医療界の価値観の変化に伴い,的確な判断力と正確な技術,そして豊かな人間性が求められるようになった。看護教育ではその基礎を修得することが求められている。しかし,看護に期待されることと友人との対人関係に悩む学生の実態から考えると,基礎教育においては,さまざまな工夫が求められるところである。
筆者は,学生のもっている看護のイメージが肯定的なものであれば,援助的態度にもよい影響をもたらすと考えた。そこで,看護学生に対して看護イメージについての調査を行った。結果を踏まえ,その関連について考察を試みたので,以下に報告する。
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