実践報告
看護職への進路選択を希望する高校生の出前講義に対する反応と教育的意義
飯野 英親
1,2
,
塚原 正人
3
1山口大学医学部附属病院看護部
2元山口大学医学部保健学科
3山口大学医学部保健学科
pp.808-811
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100136
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はじめに
出前講義は,大学・専門学校・研究所の職員が依頼元に出向いて,自分の専門分野の内容を背景知識のない高校生・中学生・地域の人が理解できるように講義することをいう。大学・社会人向けの公開講座とは区別され,高校出講プログラム,地域社会出講プログラムと呼ばれることもある。
近年,専門職の出前講義としては,一般市民を対象に弁護士職が職種の週間行事に合わせて行ったり1),工学系学術集会の後に引き続いて行うもの2)が紹介されている。しかし,看護教育者にとって,出前講義の報告や教育的意義を検討した学術的報告は見あたらない。
今回,大学の社会貢献プログラムの一環として,県内高校で少子高齢社会における子どもの健康問題と看護をテーマに出前講義を実践した。受講者の講義に対する感想内容を分析し,看護教育者が出前講義を行う意義を検討したので報告する。
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