特別記事 雑誌『Number』の礎を築いた編集者松尾秀助氏に聞く
スポーツを語ることは人生を語ること
松尾 秀助
,
道又 元裕
1
1看護教育研修センター看護研修学校重症集中ケア学科
pp.778-784
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100129
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スポーツ選手の人生そのものを表現するのが『Number』です。あらゆるものの積み重ねのいちばん最後のところに,結果が出てきますから。
松尾 『Number』は,今年創刊25周年を迎えました。私が編集に携わっていた初期の頃で,爆発的に売れたものを3冊持ってきました(写真)。1冊は「長島茂雄」の特集号。隔週発行なので,10号というのは創刊から5か月目ということになります。
このとき,ジャイアンツは最下位で,監督としての長島批判がうんと出てきた時期なんです。実際,彼はこの雑誌が出た直後に解任されるんですよね。だけど,背番号3(現役時代)の長島というのは,我々の青春の太陽だったわけです。それは,ほとんどすべての日本人にとってそうだったと思います。もう一度それを思い出そうじゃないかということで,「ラブコール」をやったんです。爆発的に売れまして,これで初めて『Number』が認知された。その意味で,記念碑的な号なんですね。
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